Tripp “cicada” Roybal

TrippはTenguSecの創設者であり、Harmful StimulusおよびCOW(いずれも米国企業)のCEO、さらにJapan Secure TechnologiesのCTOを務めています。 また、Japan Institute for CyberSpace Studiesのアクティブ・サイバー・ディフェンス・オペレーション・アドバイザーとしても活動しており、2024年には書籍『Pentesting With Kali Nethunter』を執筆しました。

過去には、CarolinaCon 2017(「A Pentester’s Intro to ICS/SCADA」)、AV Tokyo 2023(「Hacker EDC/Intro to Bluetooth and Wifi hacking」)、BSides Tokyo 2024で講演を行っています。

さらに、Trippは東京で開催されるハッキングおよびサイバーセキュリティのカンファレンス「TenguCon」の創設者であり、主要オーガナイザーです。

Brainwave Breaches: 人間インターフェースをハックする

「Brainwave Backdoors: Hacking the Human Interface」では、市販の脳波(EEG)デバイスを使って、プライベートな情報を無意識に示してしまう神経反応を取得・分析するという、画期的な研究を紹介します。 NeuroSky MindWave や InteraXon Muse 2 といった手頃な価格のヘッドセット、そしてオープンソースの解析ツールを用いて、シンプルなオッドボール・パラダイムによりP300反応を検出する方法をデモを交えて説明します。P300反応とは、被験者が特定の刺激を認識した際に脳波に現れる明確なスパイク(ピーク)です。

このトークでは、「ニューロセキュリティ」と呼ばれる新興分野に焦点を当て、私たちの脳の信号が、意図せず最も個人的な情報への“バックドア”となりうることをライブデモで示します。

参加者は、人間とマシンのインターフェースに内在する新たな脆弱性への視点を得るとともに、脳も他のデジタルシステムと同様に強固な保護が必要であることを実感するでしょう。